ほげにっき

hogedigoの日記

ランス・バートンのマジックショー

日本での知名度はあまりないが、アメリカではデビッド・カッパーフィールドと並ぶスター・マジシャン、ランス・バートンのショーを観に行く。


Tシャツ・短パン・サンダルで、しかも腰にランチバッグ(小物入れ代わり)というかなりラフで変な格好で会場入り。このとき案内の為チケットを渡した黒服の黒人スタッフから、「Don't be shy.(はずかしがるなよ)」と声をかけられる。何のことだ?と思ったが、後から考えるとこのセリフは意味があったのか。。


ステージ中央の通路横で前から3列目というほぼベストポジションに座る。ステージ目前なので相方と
「ステージに上げられたらどうしよう。弁当袋外しておいた方がいいかな??(ドキドキ)」
「大丈夫だよ。上げられないからw」
などという会話を交わして盛り上がる。

(以下、ちょいネタバレ)

いよいよランスバートン登場。まずオーソドックスな鳩出しなどから。彼の鳩出しは20年以上持ち芸としているらしく、恐ろしくスムーズ。もはや芸術。カッパーフィールドの様な大規模なイリュージョンも多数組み込まれているプログラム中で、未だに古典的な芸をツカミに持ってきているのも一見不思議だが、実際に観てみると納得が行く。また鳩(や、後で出てくるアヒル)のお行儀も大変よい。なんだかホノボノと感心する。


イリュージョン系も大変すばらしい。人が消えたり出てきたり、車が消えたり出てきたり。中に浮いたり。全く仕掛けが分からない。とにかくスピーディでスムーズ。さすがに10年以上ラスベガスでショーをしていることはある。車が消える際は、会場から子供を一人選んで乗せたまま消失。あとで会場中央から子供だけ出てくる。ちょっと羨ましい。あの子はさすがにタネがわかってるんだろうな。


ショー中盤で、ランスバートンが会場前列あたりの観客と握手をしながら会話を交わす。僕の前の人や横の人などは結構イジラレていたのに、僕のところには来なかったのでちょっとがっかり。


ツナギで出てきたジャグラーのマイケル・グドーの芸も面白かった。リンゴ三つをジャグリングしながら食べて、だんだん無くなっていったり。とてもコミカルで会場大爆笑。


ショー終盤。ランスバートンが会場からアシスタントを一人選ぶらしい。「お!?いよいよか!」と少しドキドキ・・・していたら、ナント、本当に選ばれてしまった!!


げ!ランチボックス外してない!!


大急ぎでスポットライトを浴びながらランチボックスを外そうとするが、かなりテンパってしまってなかなか外せない!「間違ってベルトを締めてしまっている様に見えるけど」と、ランスバートンから突っ込みが入る。トホホ。結局無理矢理、腹を露わにしながら脱ぐ。ものすごく恥ずかしかったけど、会場結構ウケてたのでまあいいか。


ステージ場に上げられて挨拶。
「職業は何しているの?」
「コンピュータプログラマーです」
「今日はコンピュータは使わないからね。今日だけ君の職業はエンターテナーだ!!」
(観客)ヒューヒュー、パチパチパチ。

うわ。すごいことになった。げ、短パンからヒモが出てるよ。ほんとミットモナイw


芸の内容は笑いをとるモノがメインで、二人羽織の状態でステッキ出したり鳩だしたり、風船を宙に浮かせたり。全て僕の20cm目の前で行われているのに全く仕掛けが見えない。すごいなー、と目を丸くしていると、それに会場がウケている様。なんだか楽しい。


最後に空中浮遊(これは客にはネタがバレバレで、ウケルためだけのもの)で締め。観客拍手大喝采。ノリでスタンディグオベーションしてくれている客もいた。嬉しい。おみやげにポスターをもらって客席に帰って、しばらく呆然。すごい経験をしてしまった。。かつて奇術サークルに所属しマジシャンを目指した(半分ホント)身としては、ランスバートンシアターのステージに立って客の喝采を浴びることになろうとは・・・最高のイベントになった。入り口のスタッフのセリフはこのことを意味していたのだろうか。てことは、選ばれる席が大体決まっているってことかな?


ラストは、ランスバートンが乗っている車が宙に浮き、デロリアン化して舞台奥へ消えていって終了。さらっとやったけど、これも凄いイリュージョンだ。最初から最後まで楽しかったー。


ショー終了後、モンテカルロホテル内で「お!マジシャンがここにいたぞ!!」などと声をかけらりたり・・・。ちょっと恥ずかしいけど、いい気分デシタ。